
機械式駐車場は設置後20年を経過した頃より「設備の更新」や「撤去」などマンション管理組合中心に検討が行われるようになります。その頃には新築当初のデベロッパー(売主会社)からは完全に手を離れ、マンション所有の皆様で機械式駐車場の在り方を決めることになります。マンション価値を左右する大事なこと。
目次
機械式駐車場とは
①耐用年数
機械式駐車場設備は竣工から20年を経過した頃から、保守点検業者より修繕計画案が提案されるようになります。様々な部品の耐用年数が経過するためです。(例えばパレットは錆びるため、塗装工事が必要)
②車を出すのにかかる時間(一例)
機械式駐車場上段 | 0~20秒 |
中段 | 70~120秒 |
下段 | 150~210秒 |
③車高制限がある(一例)
機械式駐車場上段 | 2.1m |
中段 | 1.7m |
下段 | 1.55m |
機械式駐車場下段は特に出庫に時間がかかり、また高さ制限があるため、借り手が少なくなりがちです。借り手が居なくても安全を維持するために修繕費はかかります。

1住戸につき1台(駐車場率100%)を維持するために
機械式駐車場装置の更新工事
機械式駐車場装置の更新は1パレット(1台)あたり、100万円前後かかると言われています。つまり30台分なら3,000万円はかかる計算です。マンション建物の大規模修繕工事費とは別に機械式駐車場工事費用も月々引き落とされる修繕積立金から用意する必要があります。
管理組合の総会に積極的に参加しましょう

駐車場の在り方でマンション価値が左右されます。支払う金額(修繕費)よりもマンション価値が高くなり、生活しやすくなりますよう、所有者皆様でコスパの良い方法を討論することが大事です。 ↓↓新しい設備が入りましたよ!↓↓


このコラムの筆者
「佐々木朱美社会保険労務士事務所(登録番号23080050)」代表の佐々木朱美です。桜コンサルタント内に合同事務所を設けています。
人生の相棒が不動産屋を開業して以来、社会保険労務士業をしながら、地元不動産屋として日々元気に活動しております。
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